ことの発端Ⅰ
そもそもの始まりは二年前、2016年の始め頃に遡ります。
お恥ずかしい話、その前年の秋に体調を理由に仕事を辞めていた私は、派遣でのお仕事をしている時期でした。
崩した体調も大分戻り、生活が落ち着いていた私とは裏腹、
……とてつもなく疲れていた女が一人。。
何を隠そうK子その人です。
彼女は今現在も戦場のように忙しい職場で働いているのですが、当時は新人だったり色々なことがうまくいかなかったりで、とにかくまぁ彼女は疲れておいででした;;
そんな彼女の近況を知ってはいたのですが、時々ごはんを食べに行き、ストレスを吐き出すことでどうにかこうにか過ごしているみたいでした。
そんな中で、事態が大きく動いたのは大学の同期が企画した飲み会でした。
仕事柄それぞれ愚痴はあるものの、その時のK子はもう本当にダントツに疲れていました。
K子「もう、楽しいことがない……」
まぁ、疲れた人間が口にする台詞としては恐らく上位にくるだろう(何せ私もこのちょっと前までその状態だった)台詞です。
ただ、幸いなことに心に幾ばくかの余裕が舞い戻ってきていた私は、何の気なしに。
……いいですか、ここ重要です。“何の気なしに”!!(笑
運命の言葉を口にします。
「じゃあ――、一緒に住む?」
K子「住む」
私「よし、住もう」
どんなテンションだ。(爆
もちろん酒の席でしたし、会話のノリも口調もとんでもなく軽いもの。
その場にいた友人たちのうち、誰一人として本気にはしていなかったでしょう。
……当人たち以外は。(遠い目
いや、本当に不思議なんですけど、口にしたら驚くほどテンションが上がっていました。
この時の興奮を忘れない。(アホ
どのくらい私たちのテンションが上がっていたかというと、何とその飲み会の後そのままカフェでたった二人の二次会を開き、某物件サイトでお部屋検索をするくらいです。
発揮されたのは無駄な行動力。
「ちょ、これ間取りが素敵!!」
「やばい!たのしぃい!!!」
奇声を発しながら物件を見る成人女性二人……。
でもこの時間、本当に楽しくて、こんな上がるのいつぶりか、といった具合でした。
――が。
実はこの時、私は“この楽しくて素敵な計画は、結構実現が難しいのでは”と思っていました。
それはルームシェアが難しい、とかそういうことではなくもっと別の心配だったのですが、それについてはまた次の記事でお話ししましょう。
ではでは、今日はこの辺で。おやすみなさい(つ∀-)